会社は、作る前に決めたことがその後の税負担に響きます。資本金の額、決算期、役員報酬は、後から変えるのに手間がかかるか、変えられる時期が限られているためです。設立してすぐに期限が来る税務署への届出もあります。このページでは、会社設立が得意な税理士の一覧に加えて、税理士に頼めること、司法書士・行政書士との役割の違い、選び方と費用の目安をまとめました。
会社設立の相談は、登記の前から始められます。設立の前後で税理士に頼めることの例です。
会社を設立すると、税務署に次の書類を提出します。期限は国税庁の案内(令和8年4月1日現在の法令)によるものです。
| 書類 | 期限 |
|---|---|
| 法人設立届出書 | 設立の日(設立登記の日)以後2か月以内 |
| 青色申告の承認申請書 | 設立の日以後3か月を経過した日と、1期目の事業年度が終わる日の、いずれか早い日の前日まで |
| 給与支払事務所等の開設届出書 | 給与を支払う事務所を開設した日から1か月以内 |
特に出し忘れに注意したいのが、青色申告の承認申請書です。期限を過ぎると1期目は青色申告ができず、1期目の赤字を翌期以降の黒字と相殺するといった特典を使えません。
給与を支払う人数が常時10人未満の会社は、「源泉所得税の納期の特例」の申請をすると、毎月の源泉所得税の納付を年2回(7月10日と翌年1月20日)にまとめられます。
このほか、都道府県と市区町村への法人設立の届出や、社会保険の加入手続きも必要です。期限の短いものが多いため、設立前から税理士に相談しておくと、届出の漏れを防げます。
会社設立には、複数の専門家が関わります。
「会社設立の代行」に対応している税理士事務所では、提携する司法書士が登記を担当し、税理士事務所が窓口になる形が多く見られます。登記だけを司法書士に頼むこともできますが、資本金と決算期は登記の前に決めるものです。税理士への相談は、登記の前に済ませておくと安心です。
設立時の手続き支援の料金は、事務所によって異なります。顧問契約とセットにして設立時の料金を抑えている事務所もあるため、設立時の金額だけでなく、設立後にかかる費用と合わせて比べてください。登記にかかる実費と司法書士への報酬は、税理士費用とは別にかかります。登記にかかる費用を抑えたい方は、税理士やサイト制作会社と契約するほど登記費用が割り引かれるzeip会社設立も検討してみてください。
設立後の税理士費用の目安は、法人の顧問料が月2万〜5万円(年間の売上が1,000万円未満なら月2万〜3万円)、決算料が15万〜30万円程度です。記帳を任せる場合は、記帳代行料として月1万〜3万円が加わります。まず単発の税務相談(1時間あたり1万円前後)で設立前の疑問を整理してから、顧問契約を検討する方法もあります。税理士費用全体の相場は、税理士費用の相場まとめにまとめています。
できます。資本金と決算期は設立のときに定款や登記で決める内容で、後から変えるには手続きが必要になるため、設立前の相談がおすすめです。法人にするかどうかを迷っている段階でも相談できます。
登記の申請を代理できるのは司法書士です。税理士事務所のなかには、提携する司法書士と連携して、設立の手続きの窓口になっているところもあります。対応しているかどうかは事務所によって異なるので、面談の際に確認してください。
探せます。都道府県ごとの税理士一覧には事務所の住所が載っているので、たとえば東京都の税理士一覧から、会社の近くにある事務所を探せます。各税理士のページで、得意分野に「会社設立」が入っているかも確認できます。