税理士事務所は大きい方がいい?規模のメリット・デメリットを現役税理士に聞いた
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税理士を探すとき、「大きな事務所と小さな事務所、どちらがいいのか」は気になるポイントです。zeipTV で BIZARQ の吉岡さんに、事務所を大規模化する側の本音——メリットとデメリットを伺いました。クラウド会計の普及で税理士との付き合い方がどう変わったかも含め、事務所選びの参考になる内容です。
大規模化のデメリット:質が「担当者次第」になる
率直に語られたデメリットは、サービスを均一にできなくなることです。所長がすべての顧客を見られなくなり、担当者によって質がぶれる可能性が出てきます。
一方で1〜2人の事務所には別のリスクがあります。キャパシティを超えて仕事を抱えてしまい、連絡が返ってこない・レスポンスが遅いという事態が起きやすいのです。
大規模化のメリット:レスポンスと「良い考え方」の伝播
大きくすることのメリットとして挙げられたのは次の点です。
- 分業により対応の安定性・レスポンスを保ちやすい
- 所長が良い考え方を持っているなら、完全なコピーは無理でもその方針をメンバーを通じて多くの顧客に届けられる
- 分業化で従業員の給与を上げる余地が生まれ、人が定着する——結果として顧客も長く同じ担当者と付き合える
事務所選びの観点では、「規模の大小」そのものより、質のばらつき(大規模)とキャパオーバー(小規模)のどちらのリスクを取るか、そして担当者が誰になるかを確認するのが実用的です。
クラウド会計で変わった税理士との付き合い方
freee やマネーフォワードなどのクラウド会計は、税理士業界の側から見ても「良いシステム」と評価されています。記帳代行という付加価値の低い業務が減ることは業界的には市場縮小でも、顧客側にはコスト削減として還元されるためです。
顧客にとっての変化はそれだけではありません。
- 丸投げしない関わり方がしやすくなった — 自分で入力すると数字の理解度が上がり、税理士とのコミュニケーションが具体的になる
- 分業がしやすい — 「ここまで入力したので、不明点だけ回答してほしい」というやり取りが自然にできる
- 経費の精度が上がる — 例えば「旅行代」が出張費なのか接待交際費なのかは社長にしか分からない。自分で仕訳して税理士がレビューする形の方が、本来はあるべき姿
動画では「創業期の経営者は営業・マーケティングに集中すべきなので丸投げも合理的。ただし数字をしっくり理解したい人は自分でつける方がよい」と、フェーズに合わせた使い分けが勧められています。
事務所側の経営も進化している
大規模化する事務所側では、CRM(顧客管理)ツールや税理士業界特化の業務管理システム、申告システムと会計ソフトの API 連携などの導入が「マスト級」になってきているとのこと。事務所を選ぶ際、クラウド会計への対応やツール活用の姿勢は、その事務所の運営レベルを測るひとつの指標になります。
よくある質問
Q. 大きい事務所と小さい事務所、どちらを選ぶべきですか?
一長一短です。大規模はレスポンスが安定する一方で担当者により質がぶれ、小規模は所長が直接見てくれる一方でキャパオーバーのリスクがあります。担当者が誰になるかを確認して選びましょう。
Q. 記帳は税理士に丸投げすべきですか?
創業期で営業に集中したいなら丸投げも合理的です。数字を理解したい・費用を抑えたい場合は自分で入力し、税理士にレビューしてもらう形がクラウド会計なら簡単にできます。
Q. クラウド会計対応の事務所を選ぶメリットは?
記帳の分業やオンラインでのやり取りがスムーズになり、費用も抑えやすくなります。ツール対応の姿勢は事務所の運営レベルの指標にもなります。