インボイス制度を初心者向けにおさらい:仕組みと準備すべきことを税理士に聞いた
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「インボイス制度、結局なんだったのか」をあらためて整理したい人向けの記事です。ざっくり言うと、消費税の控除を受けるには要件を満たした請求書(インボイス)が必要になった制度で、海外では標準だった仕組みに日本が合わせたものです。この記事では、zeipTV で会計事務所アストライブに伺った内容をもとに、制度の基本と、初めて消費税申告をする人が準備すべきことを整理します。
インボイス制度をざっくり言うと
以前は、消費税の免税事業者と取引していても、支払った消費税を控除(仕入税額控除)できました。インボイス制度開始後は、要件に沿った請求書(インボイス)を取引先からもらわないと、納める消費税から支払った消費税を引けなくなりました。
これは海外では先に導入されていた標準的な仕組みで、「正常な状態に戻った」と捉えるのが正確とのこと。逆に言えば、今までが特別にお得だった層がいたわけです。
- 売上1,000万円以下の事業者
- 開業(設立)から2年間の事業者
これらの免税事業者は、顧客から預かった消費税を納めずに済んでいました。そもそも免税制度があったのは、小規模事業者の事務負担の軽減が目的だったそうです。
消費税申告の実務負担はどこにある?
課税事業者になると消費税の申告が必要です。負担の中心は領収書・請求書の入力です。
- 会計システムを使う場合: 1件1件を間違えずに入力すれば、計算はシステムに任せられる。100件なら100件、1,000件なら1,000件の入力精度が求められる
- 会計システムを使わない場合: すべての領収書に目を通して集計する必要があり、負担が大きい
入力さえ正確にできれば、国内取引だけで完結する事業なら大枠は難しくない、というのが実務の感覚とのこと。会計システムの利用が事実上の前提と考えておきましょう。
請求書を「発行する側」の準備
インボイスは受け取る側だけでなく、発行する側のオペレーションも変わります。
- 登録事業者になった場合 — インボイスの要件に沿った請求書(登録番号の記載など)を発行しないと、取引先が控除を受けられません。請求書フォーマットの変更が必要です
- 免税事業者のままの場合 — 請求書の書き方を変える必要は特にありません。従来どおりで大丈夫です
あえて課税事業者になるべき?判断基準
免税でいられる事業者があえてインボイス登録すべきかの判断は、シンプルに整理できます。
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 登録のデメリット | 消費税の納税義務が発生する。金額面では損になるケースが多い |
| 登録のメリット | 「未登録の事業者とは取引しない」という会社とも取引できる。取引先が増える・失わない |
つまり、納税負担より取引機会のメリットが大きいなら登録する——これが判断の軸です。顧客が事業者中心か消費者中心かで、答えは変わってきます。
よくある質問
Q. インボイス制度とは何ですか?
支払った消費税の控除(仕入税額控除)を受けるために、要件を満たした請求書(インボイス)が必要になった制度です。海外では標準的な仕組みで、日本もそれに合わせました。
Q. 免税事業者のままなら何か準備は必要ですか?
請求書の書き方を含め、特に変更は不要です。ただし取引先が控除を受けられないため、値下げ交渉や登録要請を受ける可能性はあります。
Q. 消費税申告は自分でできますか?
会計システムに取引を正確に入力できれば、計算自体はシステムが行うため対応可能です。取引件数が多い場合や不安がある場合は、税理士への相談・依頼を検討しましょう。